ジェフ、オランダ人ファン・ヘッセル獲得へ

Sander van Gessel Follows Former Coaches to JapanFCエドモントン公式サイト)
Sander van GesselWikipedia


 一昨日twitterなどで話題となっていましたが、ジェフが194cm、34歳のオランダ人ファン・ヘッセル獲得に動いているようです。
 報道の感じだと、既に決定的な状況のようですね。
 こちらなどには本人のコメントが載っており、メディカルチェックが済めば1年契約を結ぶことになるとのことです。
 もしかしたらサポコミで何らかの発表があるのでしょうか。


 FCエドモントンは昨年夏に創設されたクラブで、ドワイト監督やシュライバーコーチが一から作り上げようとしていたチームだったはずで、ヘッセルは監督などに呼ばれる形でカナダに渡ったということなんでしょうね。
 …と言っても、エドモントンは公式戦を行っていないはずですから、公式戦からは半年間離れていることになるはずですが。



 ポジションに関しては、DFラインや中盤などどこでもこなせるユーティティなプレーヤーのようです。
 ただ、実際にユーティリティプレーヤーとして起用されて(坂本ような感じで)成功したJリーグの外国人選手というのは、あまりいない印象があります。
 ユーティリティプレーヤーというのは、基本的にそのチームで求められる全能力を平均して行える選手である必要があるはずで。
 そうなってくると(多くはスピードなどの面で?)ユーティリティな外国人選手というのは難しい場合が多い…ということかなと。
 ですから、出来ることなら外国人選手はどこか1つのポジションに固定し、チームの軸となってもらうというのが理想的なのではないかなぁと思います。


 以前コメントでいただいたところによると(私も後日ネットで検索して確認しましたが)、ドワイト監督は左MFと左SBを求めているそうです。
 そう考えると、ヘッセルは左SBが濃厚なのでしょうか。
 しかし、Jリーグで成功したSBを思い返すと、運動量豊富でサイドをアップダウンできて俊敏性のある選手(アウグストとかドゥトラとかサヌとか)が多いですので、その点でどうなのかなと。
 そうなってくると、左MFの方が適任なのでしょうか。
 ただ、DFの方で主にプレーしてきた選手のようですから、攻撃センスはどこまで期待できるのか気になります。


 意外とDMFでプレーするのが一番いいのかもしれませんね。
 身長があって、守備の出来るボランチは懸念材料の1つでしたし。
 あるいはCBでプレーしてミリガンを上げるか(ミリガンを説得して?)…ですが、昨年痛感したのはやはりコンパクトなサッカーをするのであればCBにもスピードが不可欠であるということ。
 ドワイト監督がどんなサッカーを目指すかはわかりませんが、スピードの面ではミリガンは期待できるはずですしね。
 …ただ、怪我は心配ですけど(笑)


 ともかく、現時点では詳しいことは何とも言えませんが、良い選手であることを期待したいと思います。



 しかし、気になるのはやはり年齢ですね。
 オーロイ、藤田、ヘッセルとベテランの域に達した選手ばかり。
 今期に全てをかけるくらいの意気込みなのでしょうか?
 ただ、それにしては昨年から比べても戦力的な上積みが少ない気がします。
 確かに抜けたのは戦力的にダブついていた中盤前目の選手ばかりではありますが、その中でも昨年活躍したトップ3と思える選手が移籍してしまいましたし、サイドアタッカータイプを残しているのは監督の意向なのかもしれませんが、そちらばかりでは攻撃の幅という意味での不安もあります。


 戦力的にプラスの面が少ない状況でJ1昇格を目指すということになるのであれば、ドワイト監督がどれだけの手腕を見せてくれるのかが非常に重要になってきます。
 もちろん私もドワイト監督には期待したいのですが、一方で毎年のように監督に頼る部分が多くなっているような印象を受けるのが気がかりです。
(3年前は大量流出があり、2年前もレンタル選手も含め契約満了が多く非常に選手が少ない状況で、昨年は育成と昇格とスタイル作りを全て現場に任せてしまった印象でした。)
 もちろんサッカーにおいての監督の重要性は言うまでもないと思うのですが、クラブ全体でチームを強くしていくことが出来なければ、大きな飛躍は難しいのかなと。
 ジェフ時代のオシム監督もそれまでに土台が作られていたからこそ、上手くいった部分があったのだと思いますし。