アムカル残留の確率は90%?現段階ではクラブの将来は未定

 日刊に「アムカルの1部残留が決定 巻も残留」という記事が出ています。
 日刊はアムカル・ペルミと巻のニュースを頻繁に取り上げてくれているのでありがたいのですが、ロシアのサイトを探ってみると若干違うような気も…(ちなみにクラブ側は進展に関して何の発表もなし)。
 日刊には巻のコメントも掲載されているので、何らかの情報を得ている可能性もあるのかもしれませんが。


 ロシアプレミアリーグ公式サイトの公式発表の全文を訳してみると、「アムカルとサターンの将来を明確にするようファンからの苦情を受けております(そんなこと言っちゃうんだ)。両チームの退会に関しては未定であり、1月25日の会議で議論することになります。現在リーグは深刻な状況であり、最善を尽くすためクラブのファンは応援をしてください。情報が集まり次第リーグの公式サイトで報告いたします。お楽しみに!」といった感じのようです。
 最後に英語で言うところの「Stay tuned!」と書かれているのが何となくシュールな感じですが、少なくともこの文章では日刊の伝えたような「アムカルの残留が決定した」とは読めないんじゃないかなぁと。
 確かにタイトルをそのまま翻訳機にかけると「プレミアリーグのアムカルとサターンを残すと決定した」となるのですが、実際のところは「アムカルとサターンの残留の決断(方法)に関して」を明らかにしたリリースなのではないのかなと。
 もしかしたらそれを日刊が早とちりしたのかな…なんて思うのですが。
 


 こちらのサイトには、今週の月曜日にアムカルとサターンの代表がリーグ側との話し合いを持ったと書かれています(なお、アムカルの会長は昨日副会長が昇格という形で変更になりました)。
 クラブの今後に関してはいまだ不透明であるものの、今季の試合日程などについて議論がされたようです。
 そして、最終期限は1月25日であることを改めて通達したとのこと。
 また、こちらにはプレミアリーグの会長がインタビューに答えており、「アムカルは90%の確率で問題を解決するだろう」と話しています。


 こちらのニュースによると、アムカルは15日に行われたペルミ市の会議により、今後も市から継続して融資をて受けられることが決定的になったとのこと(15日にペルミ市の会議が行われること、これまでにも市からの融資を受けていたことは以前のニュースでも言われていました)。
 しかし、コーチとスタッフの若返りと安価な選手での構成をアムカルに求めたそうで、今のところ新規スポンサーの話も聞かれないですから、主力選手の動向はまだわからないのではないかと思います。
 また、サターンに関してはリトアニアウラジーミル・ロマノフ氏が買収の噂が出ているとのこと。
 大手銀行の株主であるこのロマノフ氏は、実質的にスコットランドプレミアリーグのハーツ、リトアニアFBKカウナス、ベラルーシのFC MTZ-RIPOなどを所有している人物だそうです。



 情報をまとめると「ロシアプレミアリーグは撤退を表明したアムカルとサターンの残留の可能性を許した」という段階なのでしょうか。
 本来ならば一度撤退を表明しているわけですから、そのまま撤退となるはずですし。
 ただし、実際に残留できるかどうかを決めるのは、両クラブの努力次第…。
 ようするに資金源を探してくることが重要なのではないかなと思います。


 リーグ会長のコメントや今季日程を話し合ったことからも、アムカルの残留の可能性は高まってきているのかなぁとは思います。
 しかし、肝心の予算面に関しては具体的な話が聞けず、買収の話が出ているサターンの方が進んでいるのかなと。
 ただ、そのサターンもロマノフ氏との交渉は決裂したという話もあるようで、将来は不透明なままですが。
 アムカルが残留しても規模を縮小する可能性もあるようですし、そうなってくると巻など実績のある選手の今後の動向にもかかわってくる可能性があるのではないかなと思います。
 実際、トルコキャンプには若い選手も連れていっているようですしね。
 ともかく、いい方向に進んでくれることを祈るばかりです。