小林可夢偉のインタビュー その2

 先日紹介した小林可夢偉のインタビューの後編がアップされていたので、ご紹介を。

−ホンダに続いてトヨタがF1から去り、14年間タイヤを供給してきたブリヂストンも昨季で撤退。日本からF1の灯が消えないよう、あなたへの期待は高まる一方です
可夢偉 いやあ、力が持たないですよ。日本企業がやっと日本人を応援する気になってくれたと思ったら、撤退して、はい終わり。結局この1年、近づいてくるのはF1を何とかしようという人より、僕を使って何かしようという人の方が多かった。それが現実ですから。
−厳しい見方ですね
可夢偉 僕の中ではある意味、実験でした。自分が頑張ることで、どれだけ日本が活気づくか。自分としては「もう少し応援してくれたっていいんじゃないか」と言える状況は作れたつもり。もちろん応援してくれる企業もある。ただ、若い人の夢を後押ししようという企業がどんどん出てきたかといえば、そうじゃない。だから正直、自分が(F1人気を)背負うことは意識しなくてもいいような気がする。

 多くの日本企業がF1から撤退したというのは深刻な状況だと捉えられることも多く(そういえば日本GPからも冠スポンサーだったフジテレビは撤退したのですよね。放送は頑張ってくれていますが)、その中で可夢偉にかかる期待は大きいといわれています。
 ただ、可夢偉本人も言っているように、実際問題として考えると1人ではどうしようもないところもあるはずで。
 心情的にも可夢偉1人に全てを託していいものだろうかと思うところもあります。
 かといって、可夢偉が活躍せず、シート剥奪となっていたら本当にF1から日本が消える可能性もなくはないわけで。


 可夢偉トヨタがF1参戦に向けて力を入れて育成したドライバーであり、その次が出てくるかどうかも分からないですし。 
 そもそも大口スポンサーとなればそれだけで何十億円という額になり(ジェフの年間予算2倍くらい?)本格参戦となれば一桁違う額が必要となるF1と、健全で継続的な付き合いをしていくべきかどうなのかという考え方もあるのかもしれません。
 とはいえ、一方で日本のモータースポーツにおいて、大きな窓口となっていることもまた事実なんじゃないかなぁとも考えると。
 …まぁ、本当に難しいところだなぁと思います。
 可夢偉の言葉も非常に重いですね。


 でも、これが現実なのかなぁと。
 東京Vのような例だってあるわけだし、ジェフだっていつ「はい終わり」になるかどうはかわからないわけで。
 可夢偉も少しずつはスポンサーが集まってきていますし、結局は地道に頑張っていくしかないのかもしれませんね。 



 明日の更新はお休みです。
 Mac…いや、なんでもないです(笑)