京都DF水本、広島移籍正式発表

 京都残留か広島移籍かで揺れていた(と報じられていた)水本ですが、昨日正式に広島移籍が発表になりました。
 広島はストヤノフも退団し、槙野も1FCケルンへの移籍への移籍が決まりましたから、どうしても欲しいところだったでしょうね。
 もちろんストヤノフではなく槙野の代わりということになるでしょうが、誰をリベロにおくにせよ実績のあるストッパーが加入するというのは大きいでしょうし。
 水本としてもポジションが確保された上、京都はJ2に降格となったためJ1への“個人残留”となりますし、何よりオシム流に近いサッカーを実行するペトロヴィッチ監督の元でプレーできるというのは大きいでしょうしね。
 そう考えていくと、両者にとっていい移籍なのかもしれません。



 しかし、個人的には京都に残ってほしかった気持ちもあるので、ちょっと複雑な思いもあったりなかったり。
 前にもちらっと言いかけましたけど、選手としての人生を考えるとサポーターや周囲の人との信頼関係というのも重要だと思います。
 ジェフからG大阪への移籍はともかく、G大阪から京都の移籍もありましたし、今回の移籍もステップアップまでとは言いにくいのかなぁ…と。
 京都でしっかりと活躍した上での移籍なら納得なんですけど、周囲はどう見ているのかなぁと思ってしまったりして。


 それともう1つは広島で活躍して、3バックでしかなかなか実力を発揮できない選手という評価を受けてしまったら、それも今後の水本のことを考えるとどうなのかなぁと。
 槙野もなんとなくそういった系統なのかなぁとも思うので、海外挑戦も少し心配だったりするのですが…。
 まぁ、日本代表は3バックを試しているそうなので、もしかしたら逆にいい方向に進む可能性もあるのかもしれませんけど(笑)


 もちろん京都に残れば祖母井さんもいて大木監督も就任したので、短期的に結果が出せるかはともかく長期的に考えればうまくいくのではないか…という見込みも含めて、京都残留もありだったのではないかなと思うのですけどね。
(祖母井さんが直接交渉するという報道もあったので、残留で決まりかなとも思っていたのですけどね。代理人との関係は、そこまで強固ではないということでしょうか。)
 そこで一緒にもがいてチームの主軸に慣れれば、どこかにあるフラフラしたイメージも払拭できるのかなぁと。



 今はジェフの選手ではないですし他チームの選手にあまり言うのも良くないのかもしれないですけど、ジェフにいた時は真面目な選手だっただけにその後の移籍やプレーに関しては心配している部分がずっとありました(なぜ、こうなったのか…とも)。
 決めたからにはどうしようもないですし、新天地で大きく飛躍できるだけのポテンシャルは十分はもっている選手で、広島も水本が復活できるだけのベースはあるすごく良いチームだと思いますから、ぜひともそこで活躍して名誉を挽回してほしいと思います。
 どうせならチームを引っ張っていくくらいの気合いで頑張って、改めて「日本一のCB」を目指してほしいですね。