HRT、スーパーアグリの施設を使用?
今期シャシーメーカーのダラーラとの契約を打ち切り、元トヨタF1チーム買収にも失敗したHRT(ヒスパニア・レーシング・F1チーム)。
このままではマシンの開発・製造能力はない状態で、来季マシンの準備に不安要素があったわけですが、ここにきてスーパーアグリの資産を買い取ったフォームテックの名前が浮上してきているようです。
詳しくはこちらなどで。
フォームテックの代表は現在スーパーアグリでテクニカルディレクターを務めたマーク・プレストンが務めており、すでに06年のスーパーアグリのマシンをベースに新規マシンを製造しているとの情報もあるとか。
フォームテックは2010年にブラバム・グランプリとしてF1参戦を要請していたようで、それもあって準備が素早くできたのかもしれませんね。
昨日も話したように、スーパーアグリはアロウズの流れを組んでいるとも言えるチームで、わりとどのチームもこうやって“転生”しながらF1界に残っていくことが多いですね。
本当に一からチームを作り始めては巨額の資金が必要となる上、経験も少ないですから当初は上手く行かないことが多い。
一方で資金不足で残念ながら撤退しざるをえないチームも多いわけで、それならばこうやって買収・売却を繰り返して行った方が双方の理に叶う…ということですね。
しかし、
「我々はわずか100日でスーパーアグリのマシンを用意したのだから、不可能なことなどほとんどない」
このコメントは心強い(笑)
来季までの準備期間は短いですが、ここに任せればしっかりと準備してくれそうな気がします。
HRTが元スーパーアグリとジョイントしあのレース屋魂を感じるスタッフ・エンジニアがそろうのであれば、来季のこのチームは楽しみな存在に慣れるのではないでしょうか。